南アフリカの作家ーウィリアム・ケントリッジ

サッカーやってますね。
今までに数える程ですが、なぜか心の網膜のゴールにバシッと飛び込み、
焼き付いてしまう作品に出会うことがあります。
好きな作家なら他にもいるのですが、
少し違った感覚で、なぜか心の網膜に焼き付く作品がまれにあるのです。

古くは17歳頃高校の古美術見学旅行で出会った、寒い雪の日の奈良聖林寺十一面観音。
寒さも手伝い?鳥肌たちました。
美大浪人中、京都に見に行ったホドラー展。
会場に充満する冷たく濃厚な独特の空気感に圧倒されました。
最近では横浜トリエンナーレ2001で出会った、ウィリアム・ケントリッジの小さな箱形の映像作品。
真っ暗な部屋の小さな箱形の作品の中で羽ばたく、
美しい木炭色のドローイングのアニメーションの鳥の姿に、なぜか眼が釘付けになりました。
初めて見る作品。作家の名前も知りませんでした。

彼の名前はウィリアム・ケントリッジ。南アフリカの作家です。




昨年秋から日本で初めての大きな展覧会があり、私は今年1月、竹橋の近代美術館で堪能しました。
いろんな時代の作品と出会えましたが、
私が一番心ひかれたのは、やはり横浜で初めて出会った木炭ドローイングのアニメーションでした。
木炭ドローイングを少しづつ描きかえ、
気の遠くなる様な愚直なまでの撮影の積み重ねで、作品ができています。

南アフリカの作家ですから、アパルトヘイトなどの社会問題も避けてはいませんが、
私は彼の作品から、人が生きていくうえでの普遍的な悩み、喜び悲しみ憎しみ恋心などなどを、
大きく肯定して励ましてくれるメッセージを感じて、とてもとても励まされるのです。
本当に木炭の色が美しいアニメーション作品です。音楽もついてます。

私が知る限り、まだ日本でみられるDVDなどは発売されていないようですが、
何か機会があればみてみて下さい。

作品と出会った時の私自身の体調や状況にもよるのだと思いますが、
またそんな心のゴールにバシッと刺さる作品に出会えたら嬉しいです。
本物のボールも、ゴールにバシバシと入ってほしいですね!
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by studio-tokuda | 2010-06-28 00:31 | つれづれ | Comments(0)
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