人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ちょっと粘土のこと

ちょっと粘土のこと_d0156360_2332987.jpg

雨の中の花も美しいものです☆








梅雨ですね。
粘土の乾かない時期になってまいりました。
焼き物の材料は土、粘土です。
時々、粘土はどこかで掘ってくるの?と聞かれることがありますが
いえいえいえ。。無理でございます。



まずお山にしろどこにしろ、持ち主の方がいらっしゃるわけで
無断で掘るわけにはいきませんし
いつも同じ性質の粘土が掘れるわけもありません。
そんなことで、粘土は粘土屋さんで購入します。
購入した土を、自分の好みにブレンドなどして使っています。
私は2~3種類の土を混ぜて使っています。






ちょっと粘土のこと_d0156360_2334830.jpg

AとBの土を混ぜて使用する場合、混ぜてすぐの土を使って作品を作ると
パイのように割れてしまうことがあります。
そんな時は、以前つくった「A+Bの土」で
ロクロをひいた時に出できた『どべ』を、少量粘土に混ぜて練り
ちょいねかせておくと防止になります。

ちょっと粘土のこと_d0156360_2393974.jpg

『どべ』とは、どろどろの泥状になった粘土です。
私の手のあか?と汗と涙?が、たっぷり混ざっておるのです。
そのどべさんのバクテリアのおかげで
異なった粘土同志が馴染むわけであります。





ちょっと粘土のこと_d0156360_231046.jpg

ロクロで作品を制作すると、大量の削り粘土ができます。
この粘土にもう一度水分を加えて練れば、再びもちもちの粘土に戻ります。

ちょっと粘土のこと_d0156360_2343632.jpg

ちょっと粘土のこと_d0156360_23101691.jpg

ピンぼけで判りにくいかもしれませんが
このように一度泥に戻した土を石膏の鉢に入れて
少しずつ水分を飛ばして粘土に戻します。






この作業はなかなか大変なのであります。
そんなことで、気づけば大量の削り土が
仕事場の一角にうずたかく積み上がっているのでありました・・・。
いったいどこまで高くなるのやら〜〜♪ 
この削り土横目でながめつつ、梅雨空のご機嫌ながめつつ
生地作りに励みたいと思う、6月1日でありました。
by studio-tokuda | 2013-06-01 23:28 | 焼き物 | Trackback | Comments(0)
<< NY展覧会便り 常滑行ってきました >>