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漆蒔上絵物語  その8ー銀彩の作用

私の作品は、多くのものが漆蒔上絵と銀彩を併用しています。
銀彩を漆蒔の色の際に施すと、銀の作用でその部分の色に深みが出ることに気付いたからです。
美しいじゃないの〜!と、理由の程は解らず制作していました。
少しずつ漆蒔上絵作品の注文もいただくようになり、張り切って制作。
今回はたくさん焼きました。さあ窯出しです。続く。


オレンジの際あたり、解りますでしょうか?
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by studio-tokuda | 2010-05-30 22:44 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵物語 ー 『和絵具』と『洋絵具』ちょっと説明の巻

私が使っている絵具には『和絵具』と『洋絵具』があります。
大きな違いは、『洋絵具』は絵具粉の色と焼成後の色がほぼ同じであるのに対して、
『和絵具』は赤でも青でも、絵具粉の色は全部同じ様な淡い色をしていることです。
このことは以外に大きな問題です。
例えばいろんな色で水玉を描いているとします。
『和絵具』の場合は「私は今赤を使っている、今は青を使っている。」としっかり認識していないと、
どんな色のバランスで水玉を描いているのか、判らなくなってしまいます。
下絵を作って確認しながら制作しないと結構大変です。
『和絵具』は焼成後初めてはっきり色が現れてくるので、
窯出しする時は、「わぁ〜きれい!」とわくわく楽しいのです。

尚絵具の成分については、日本では食品衛生法で厳しく基準が決められています。
制作した作品は、岐阜県セラミックス研究所で検査をしてもらっていますので、ご安心下さい。

廃業されてしまった絵具屋さんで購入した洋絵具です。
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九谷から買っている和絵具です。
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by studio-tokuda | 2010-05-28 20:44 | 漆蒔上絵物語 | Comments(2)

展覧会のお知らせ  ーティアラと薔薇ー

もうすぐ6月、花嫁と薔薇が美しい季節ですね。二つ、展覧会のお知らせです。

6月2日〜8日まで、東京祐天寺にあるギャラリーcafe日向堂にて『ティアラ展』に参加します。
料理から企画まで、なんでもこなす元気印の店長中村さんから、
「ティアラつくってみない?」と声をかけていただき、
最初は「えっっ、焼き物で?」と思いましたが、つくってみたら楽しくて。
飾ってもよし、実際に使用することもできるティアラです。
自分では考えつかない作品をつくる機会をいただくと、発見があり勉強になり楽しいものです。
使い方もいろいろ工夫していただくと嬉しいです。

もう一つは仕事場の隣町での個展です。
この時期バラまつりを開催中の「花フェスタ記念公園」の入り口近く、
ギャラリー萬葉さんにて6月中一ヶ月間やっています。
漆蒔の作品も、バラに負けない様に初夏の色でつくってみました。
イングレイズドの作品、ボタンやアクセサリーもいろいろ並びます。
古民家の萬葉さんでは「とろろ御飯」や評判の「ロールケーキ」もいただけるようです。
この時期、公園の中はバラの海なんだそうです。
私は行ったことがないので、会期中に一度のぞいて見ようと思っています。

そんな二つの展覧会です。どうぞお越し下さい。
ティアラと薔薇!なんだか普段の私には縁のない?ロマンチックな響きです。
雨も考えようによってはとてもロマンチック!
そんな想いで梅雨時期をすごしたいものです。

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by studio-tokuda | 2010-05-26 20:12 | お知らせ | Comments(2)

漆蒔上絵物語 その7 ー 漆は湿度で乾く

私の仕事場のある町は、日本一夏の暑い町と言われています。
少しずつですがデータを重ねて仕事をしていました。
季節は流れ、気温も湿度も変化していきます。
ある夏の暑い頃、漆蒔上絵を窯出ししました。ん、あれ、色がついて無いぞ!?
夏の暑さと湿度で、漆の乾燥が早まったのです。
気候気温の変化に合わせた漆の量と時間の調整が必要でした。

とにかく解らないなりに制作し失敗を繰り返すことで、
ほんの少しずつですが、指先で感じる漆の乾き具合や絵具の量など、
自分なりの方法が身体に染み込んでいくことを感じていました。 続く。


漆を塗って、絵具をまぶしたところです。こんなにぐちゃぐちゃ状態です。
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余分な漆と絵具を取り、少しきれいになったところです。
さらにめん棒や湿らせたガーゼなどで、余分な絵具をきれいにふきとります。
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おそうじに使っためん棒などです。
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by studio-tokuda | 2010-05-23 20:40 | Comments(0)

漆蒔上絵物語 その6 ー とにかくまずやってみる

適当に毎度お得意の感!のみで漆をオイルでゆるめて、とにかくまずは試してみました。
アブラ汗、冷や汗も流れますが、漆がたらたらと垂れまくります。
模様を描くはなから、垂れ広がりカタチになりません。
少し乾けばよいんじゃないか!と思い、時間差攻撃に戦法を変更。
チョークを用意して、漆をゆるめ始めた時間を机にメモし、データをとっていきました。続く。

漆とテレピンオイルです。
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ガラス板の上で、漆をテレピンでゆるめた状態です。
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漆が垂れることを利用した作品です。
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by studio-tokuda | 2010-05-23 20:14 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その5 ー 漆は買ったけれど

さてやっと漆が見つかりました。さあ、まずは色見本の制作です。
竹紙(ちくしと読みます、竹でできた和紙。)で綿を包み、このてるてる坊主状のものに漆を付け、
表面にぼかす技法だけは実際に学校で経験済みでしたので、色見本はその技法でつくりました。
私には絵具そのものは作れないので、市販されている絵具の中で納得できる色を探すため、
最初にパレットの様な色見本作りが必要でした。
経験済みであったので、色見本は無事に焼け上がりました。

漆蒔上絵技法でぼかし以外について知っていることは、
「テレピンオイルで漆をゆるめて描いて、絵具をくっつける。」それだけでした。
どれくらいの量のオイルでどのくらいに漆をゆるめるのか?さっぱり判りません。
えいっ、あたって砕けろ!やるしかありません。
とても幸いなことに、私は漆にかぶれない体質でした。
でもここからがアブラ汗、冷や汗、漆までもがたらたらりの、悩みの始まりでした。続く。

色見本のいろいろです。
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by studio-tokuda | 2010-05-23 19:47 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵の特徴の巻

漆蒔上絵の特徴は、とにかく色が美しく発色するということです。
鮮やかな強い色はもちろん、淡い色もとっても鮮やかに発色してくれます。
漆をテレピンオイルでゆるめて塗ると、最初は筆跡がありますが、
しばらくすると水面の様に筆跡が無くなってきます。
画用紙に「水彩絵具をポタンとたらして、そのままそっと乾かした様な感じ・・。」
と言えばわかりやすいでしょうか。
そしてそのままの状態で半分乾かした漆に、粉の絵具をくっつけ焼く訳ですから、
その静かな水面状態のまま、色面になるのです。

ピッタリパッキリとした感じなのですが、少し濃淡もあり、
転写紙の均一なピッタリ感とは違う、かすかなゆらぎがあります。
(転写紙には転写紙のよさがもちろんあります。)
独特な発色の鮮やかさが、哀愁をおびているとでも言うのでしょうか?
皆さん、なんだかとても懐かしさを憶える感じだとおっしゃいます。
漆蒔の上絵にはそんな特徴、魅力があるのです。続く。

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by studio-tokuda | 2010-05-20 23:09 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

Studio TOKUDAのこと

仕事場が整い窯を制作&購入したりすると
みなさん『○○窯』というお名前をつけられます。
私も2001年に窯を購入しましたが
『○○窯』という呼び方はなんだかしっくりこなかったので
単純にStudio TOKUDAにしました。
別段名前など無くても良かったのですが、便宜上つけました。
そんなことで、働いているのは私一人です。
そして時々助けてくれる?
猫の手2本(東村山生まれ19歳ジジ猫、特技は爆睡!)です。




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by studio-tokuda | 2010-05-18 23:55 | プロフィール | Comments(2)

五月晴れ

一日60キロ運転しているので、この時期になると右腕のみ別人のようにこんがり焼けてきます。
今日はみごとによいお天気で、ドライブ日和でした。
道中の山々も萌え萌え〜〜っと、まるで悩み多き思春期の様だなと・・いつも思います。
美しいんですけどね。
注文仕事を待っていただいているので、GWからパツパツのスケジュールで生地制作。
昨日なんとか本焼きスタートできて、今月中はしばらく窯続きで体力勝負です。
明日は窯冷め待ちで、貴重なお休みになりそうです。

今日は久しぶりに明るいうちに家に戻れたので、
茄子のぬか漬けとささ身のごま焼きで、プシュツッ!と一杯おいしくいただきました。
ぬか漬けは何度か失敗した後、お料理上手の友人からぬか床を少しわけてもらって再トライし、
始めて成功しました。おいしいです。
スーパーにはもう小梅も出てましたから、こんどは梅酒作りです。
ぬか漬けと梅酒作りだけは、なんとか続けています。
明日は衣替えもしなくちゃな〜〜・・・。

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by studio-tokuda | 2010-05-16 18:09 | つれづれ | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その4 ー やっとみつけた

さぁ〜〜ど〜したらよいんでしょ。めげない私は再び前回のお店を訪問。
再び門外漢のお店の方を前に、とうとうと経過報告をする私。ほんとに親切なお店の方は、
「それならば、うちが漆を買っている漆屋さんに電話をかけてあげるから、
あなたが直接お聞きなさいよ。」と、電話をかけて下さいました。
う、嬉しぃ〜!電話の向こうの漆屋さんに再び説明をすると、
「一軒だけ漆を卸している焼き物作家さんがいらっしゃるから、
それを使ってみれば。」と素敵なお返事。

ああ〜〜やっとまともになってきた。ばんざ〜い!! その漆を購入。
さっそく再び色見本作りにトライ。結果、やっとみごとにきれいに、色見本が完成しました。
漆を探し始めてから、ほぼ1年が経っていました。

そしてちょっとおまけの話。
漆屋さんに電話を取り次いでくださった卸屋さんは、その後、
「うちが扱っている漆で、どんなものができているのか興味がある。」
と言って私の個展に来て下さり、作品を購入して下さいました。感謝。
そしてそれから何年かが経ち、漆もなくなりかけてきました。

そのころ漆作家さんと知り合うことができ、漆用の筆のことも知りたかったので、
その作家さんが購入している漆屋さんを紹介してもらい、訪ねました。
いろいろお話を伺い私のこともお話するうち、
なんと、以前伺った卸屋さんから電話を取り次いでいただいたご本人と判り、
「その電話のことはよく憶えているよ。」とにこやかにおっしゃっていただき、
涙ちょちょぎれそうな私でありました。

そのころから、ど〜も漆蒔の上絵なんてものは、今では誰もやっていない。
ただお一人、近隣のO市でやっていらっしゃる方がいる。という情報が判り始めてきました。
漆屋さんが「一軒だけ焼き物作家さんに漆を卸している。」とおっしゃった方が、
このO市の方であるのかは今でも判りませんが、この方にも感謝です。まだまだ続きます。

塗料卸屋さんを紹介してくれた、木工作家の松本寛司君とのコラボユニット
:(コロン)の作品、バターケースです。
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by studio-tokuda | 2010-05-12 18:40 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)