漆蒔上絵物語 その7 ー 漆は湿度で乾く

私の仕事場のある町は、日本一夏の暑い町と言われています。
少しずつですがデータを重ねて仕事をしていました。
季節は流れ、気温も湿度も変化していきます。
ある夏の暑い頃、漆蒔上絵を窯出ししました。ん、あれ、色がついて無いぞ!?
夏の暑さと湿度で、漆の乾燥が早まったのです。
気候気温の変化に合わせた漆の量と時間の調整が必要でした。

とにかく解らないなりに制作し失敗を繰り返すことで、
ほんの少しずつですが、指先で感じる漆の乾き具合や絵具の量など、
自分なりの方法が身体に染み込んでいくことを感じていました。 続く。


漆を塗って、絵具をまぶしたところです。こんなにぐちゃぐちゃ状態です。
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余分な漆と絵具を取り、少しきれいになったところです。
さらにめん棒や湿らせたガーゼなどで、余分な絵具をきれいにふきとります。
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おそうじに使っためん棒などです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 20:40 | Comments(0)

漆蒔上絵物語 その6 ー とにかくまずやってみる

適当に毎度お得意の感!のみで漆をオイルでゆるめて、とにかくまずは試してみました。
アブラ汗、冷や汗も流れますが、漆がたらたらと垂れまくります。
模様を描くはなから、垂れ広がりカタチになりません。
少し乾けばよいんじゃないか!と思い、時間差攻撃に戦法を変更。
チョークを用意して、漆をゆるめ始めた時間を机にメモし、データをとっていきました。続く。

漆とテレピンオイルです。
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ガラス板の上で、漆をテレピンでゆるめた状態です。
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漆が垂れることを利用した作品です。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 20:14 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その5 ー 漆は買ったけれど

さてやっと漆が見つかりました。さあ、まずは色見本の制作です。
竹紙(ちくしと読みます、竹でできた和紙。)で綿を包み、このてるてる坊主状のものに漆を付け、
表面にぼかす技法だけは実際に学校で経験済みでしたので、色見本はその技法でつくりました。
私には絵具そのものは作れないので、市販されている絵具の中で納得できる色を探すため、
最初にパレットの様な色見本作りが必要でした。
経験済みであったので、色見本は無事に焼け上がりました。

漆蒔上絵技法でぼかし以外について知っていることは、
「テレピンオイルで漆をゆるめて描いて、絵具をくっつける。」それだけでした。
どれくらいの量のオイルでどのくらいに漆をゆるめるのか?さっぱり判りません。
えいっ、あたって砕けろ!やるしかありません。
とても幸いなことに、私は漆にかぶれない体質でした。
でもここからがアブラ汗、冷や汗、漆までもがたらたらりの、悩みの始まりでした。続く。

色見本のいろいろです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 19:47 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵の特徴の巻

漆蒔上絵の特徴は、とにかく色が美しく発色するということです。
鮮やかな強い色はもちろん、淡い色もとっても鮮やかに発色してくれます。
漆をテレピンオイルでゆるめて塗ると、最初は筆跡がありますが、
しばらくすると水面の様に筆跡が無くなってきます。
画用紙に「水彩絵具をポタンとたらして、そのままそっと乾かした様な感じ・・。」
と言えばわかりやすいでしょうか。
そしてそのままの状態で半分乾かした漆に、粉の絵具をくっつけ焼く訳ですから、
その静かな水面状態のまま、色面になるのです。

ピッタリパッキリとした感じなのですが、少し濃淡もあり、
転写紙の均一なピッタリ感とは違う、かすかなゆらぎがあります。
(転写紙には転写紙のよさがもちろんあります。)
独特な発色の鮮やかさが、哀愁をおびているとでも言うのでしょうか?
皆さん、なんだかとても懐かしさを憶える感じだとおっしゃいます。
漆蒔の上絵にはそんな特徴、魅力があるのです。続く。

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# by studio-tokuda | 2010-05-20 23:09 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

Studio TOKUDAのこと

仕事場が整い窯を制作&購入したりすると
みなさん『○○窯』というお名前をつけられます。
私も2001年に窯を購入しましたが
『○○窯』という呼び方はなんだかしっくりこなかったので
単純にStudio TOKUDAにしました。
別段名前など無くても良かったのですが、便宜上つけました。
そんなことで、働いているのは私一人です。
そして時々助けてくれる?
猫の手2本(東村山生まれ19歳ジジ猫、特技は爆睡!)です。




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# by studio-tokuda | 2010-05-18 23:55 | プロフィール | Comments(2)