漆蒔上絵物語ーまとめの巻き

日本には昔から歌舞伎や浮世絵等、とても鮮やかな色を楽しむ文化があります。
最近は私の廻りに、上絵をする作家さんはほとんどいません。
今後、材料の絵具や道具の調達も少し心配ですが、
少しでも皆さんに上絵に興味を持っていただき、
色の持つ力と魅力を楽しんでいただけたら嬉しいと思っています。
最近漆蒔上絵に興味を持ち、仕事場を訪ねて下さる若い方が何人かいらっしゃり、
ちょっと嬉しいです。私で伝えられることは繋いでいきたいと思っています。

私は特別目新しいことや奇抜なことをしようとは、全く思っていません。
ただ、先人達の残してくれた知恵のかたまりを、
今という時代の空気の中で呼吸させてやりたいのです。
その結果出てきたものが、今という時代に新鮮に感じていただけたら、
そんなに嬉しいことはありません。

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# by studio-tokuda | 2010-06-24 01:03 | 漆蒔上絵物語 | Comments(2)

漆蒔上絵物語 その14ー多くの出会いに感謝

長々と書いてきました。
いろんな方の助けをかりて、なんとか今にいたっています。
ただ直感でおもしろいと思い続けてきましたが、
気が付けば10年近く続けているうちに、いろいろな物語をいただきました。
今ではだんだんこの技法がいとおしくなってきています。

*多くの職人さんの数だけ技法があったこと。
*皆さん切磋琢磨して技術を競い合っていたこと。
*それ故その技法を隠していたこと。

そんな経緯があったため、経済効率の良い転写紙の開発により、
主に安い雑器に施す職人仕事であった漆蒔上絵技法が、
仕事そのものの消滅と共にすたれていったことは、仕方が無かったのかもしれません。

そしてきっと、同じ様に日常の少しの生活の楽しみをくれた、
今では静かに消えてしまった職人に支えられたささやかな小さな技法が、
日本中にあったんだと思います。
私が今までやってこられたのは、そんな大勢の職人さん達の、
目には見えない後押しがあった様な気がしてなりません。次回で一旦終了します。

ミニ盆栽鉢と袋です。
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# by studio-tokuda | 2010-06-22 23:51 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

プロフィール補足です ー 児島善三郎さんのこと

国分寺に住んでいた当時のアパートは、
日本の洋画界の先人、児島善三郎さんのお屋敷の敷地の中にありました。
偶然松籟窯という窯もあり、自分の食器を作っていました。

私のプロフィールの中で、児嶋善三郎さんと書いてしまいましたが、
児島善三郎さんの間違いです。お詫びして訂正します。
アパートの大屋さんの児嶋さん(善三郎さんのお孫さんです。)は、
六本木兒嶋画廊のオーナーです。
善三郎さんは児島さん。大屋さんは児嶋さん。画廊の名前は兒嶋画廊です。

アパートや松籟窯は無くなりましたが、跡地には大屋さんの新しいお家が建っています。
もうお判りですね。藤森照信さん作品です。ヘンテコです。
外壁は銅板です。楽しいです。「チョコレートハウス」という名前がついています。
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# by studio-tokuda | 2010-06-20 19:28 | プロフィール | Comments(0)

漆蒔上絵物語 その13−解ってきたこと

私が手探りでなんとかやってきた漆蒔上絵の技法が、
*明治から昭和40年代頃までこの地で盛んに行われていた。
*名品ではなく、主に価格の安い日用雑器に施されていた為に、
 今ではほとんど作品が残っていない。
*経済効率に追われ転写紙に取って替わられ、仕事そのものがなくなりすたれてしまった。
*職人の数だけ技法があった。
*職人が技術を切磋琢磨する故、皆さん技法をかくしていた。

多くの方に出会い助けていただきながら、以上の様なことがだんだん解ってきました。
そしてさらに、上絵組合というものが細々とこの町にあり、
あんなに探した漆もこの組合で売っていたこと等を、初めて知ったのでした。

日用雑器であったため昔の作品はほとんど残っておらず、
私は今でも昔の漆蒔上絵の作品を、一度も見たことが無いのです。続く。
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# by studio-tokuda | 2010-06-17 20:08 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その12ー職人さんとの出会い

いろいろとありがたい御縁をいただき、
初めて上絵組合理事長の職人さんにお会いすることができました。
さ〜〜大変!私の理事長さんへの質問攻めが止まりません!!
だってやっといろいろ聞ける人に会えたんです。
そんな私の質問攻めに理事長さんは、
「今度一度仕事場にいらっしゃい」と言って下さいました。待ってました!
少し仕事のスケジュール調整でもたもたしていた私に、
今度は理事長さんから「いつ来るんだい?」と催促のお電話をいただき、嬉しい恐縮。
さっそくMAVOの仲間に撮影助手を頼み引き連れ、ビデオ片手にお邪魔しました。


いただいた道具です。漆をのばすガラス板をはめ込んだもの。右側の釘は
漆をのばすローラーをひっかけるためのもの。ちゃんと意味があります。
この道具はもったいなくてまだ使えません。
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# by studio-tokuda | 2010-06-17 00:07 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)