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漆蒔上絵物語 その7 ー 漆は湿度で乾く

私の仕事場のある町は、日本一夏の暑い町と言われています。
少しずつですがデータを重ねて仕事をしていました。
季節は流れ、気温も湿度も変化していきます。
ある夏の暑い頃、漆蒔上絵を窯出ししました。ん、あれ、色がついて無いぞ!?
夏の暑さと湿度で、漆の乾燥が早まったのです。
気候気温の変化に合わせた漆の量と時間の調整が必要でした。

とにかく解らないなりに制作し失敗を繰り返すことで、
ほんの少しずつですが、指先で感じる漆の乾き具合や絵具の量など、
自分なりの方法が身体に染み込んでいくことを感じていました。 続く。


漆を塗って、絵具をまぶしたところです。こんなにぐちゃぐちゃ状態です。
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余分な漆と絵具を取り、少しきれいになったところです。
さらにめん棒や湿らせたガーゼなどで、余分な絵具をきれいにふきとります。
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おそうじに使っためん棒などです。
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by studio-tokuda | 2010-05-23 20:40 | Comments(0)
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