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漆蒔上絵物語  その11ー不思議な御縁

そんな綱渡りの様な状態ですが、なんとか少しずつ制作を続けていました。
ある日、七年程前から続けている「認知症の方を中心とした焼き物教室」
(この教室のことはエピソード満載ですので、また後日書いていこうと思っています。)
を取材していただいたことが御縁で、朝日新聞さんが私の個展の案内を、
簡単な漆蒔の技法も含めて紹介して下さいました。

その記事を多治見市役所の「上絵の保存と復活の運動」に関わっていらっしゃる方が偶然ご覧になり、
個展会場を訪ねてくださいました。
もちろん私はそんな市役所の運動なんて全く知りません。初耳でした。
私自身、多治見の焼き物の歴史の中で上絵を考えたことはありませんでした。

東濃は長い歴史のある焼き物の町ですが、主な生産は土岐市と瑞浪市でした。
多治見市は卸の町であったので、上絵をすることで収入を得ており、
かつては多くの上絵職人さんがいらしたんだそうです。
不思議な御縁のおかげで、その後初めて上絵組合理事長の職人さんにお会いすることができ、
お話を伺うことができました。
初めて多治見の上絵の歴史をいろいろ知ることができたのです。続く。
by studio-tokuda | 2010-06-13 17:03 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)
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