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漆蒔雑感


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糊のお役目漆が燃えてなくなってしまうと、こんなに綺麗になります☆









寒くなってきました。
窯を炊いたすぐ後でも、すぐに仕事部屋冷えてきます。
11月催し作品いろいろ
漆蒔を無事終了し、銀彩に入りました。
まだ髙島屋さん用作品、第三弾の漆蒔仕事が少し残っているのですが
へとへとになってしまったので
ちょっとエネルギーチャージしてから再突入します。






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茶色に見えるところは銀液が塗ってあります。
漆蒔の窯を開ける時は今でも緊張します。
綺麗に発色しているとほんとに嬉しくて、疲れ吹っ飛びます◎

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時々作るチェック模様、とっても好きなのですが。。かな~り大変です。
縦ラインを綺麗にしてから、再度横ラインの漆を塗りますが
下の漆をテレピンの作用で少し溶かしてしまいますし、再び粉絵の具まみれになります。
大変だけど好きなので、これからも少しづつ作ります。








漆蒔はやればやるほど難しいのです。
漆を一旦塗ると、絵の具を付け終わるまで2〜3時間
一気に仕上げないといけません。
一回にできるのはカップだと15個程。
これを一日3〜4クールやります。
かな~りへとへとです。
漆蒔を窯に入れるには、さらに同じくらいの時間をかけて
余分な粉絵の具や汚れを拭き取り、仕上げをします。
湿度の高い梅雨から夏にかけては
漆があっという間に乾いてしまうので
ものすごく効率が悪くなります。



そんな体力ふりしぼる漆蒔ですが
出来上がった作品はできるだけ軽やかに見えたいのです☆
お友達のデザイナーさんが
「徳田さんのは、ささって作った感じするよね!」っと
言ってくださったことがあります。
漆蒔の大変さをよくご存知の上で言ってくださったのですが
こんな風に言っていただくと
とっても嬉しいのです!!



水面下で必死に脚をバタつかせてる
白鳥?であります。
あと少し熱海の温泉目の前にぶら下げて走ります。
by studio-tokuda | 2016-11-06 23:22 | 漆蒔上絵物語 | Trackback | Comments(0)
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