漆蒔上絵物語 ー 『和絵具』と『洋絵具』ちょっと説明の巻

私が使っている絵具には『和絵具』と『洋絵具』があります。
大きな違いは、『洋絵具』は絵具粉の色と焼成後の色がほぼ同じであるのに対して、
『和絵具』は赤でも青でも、絵具粉の色は全部同じ様な淡い色をしていることです。
このことは以外に大きな問題です。
例えばいろんな色で水玉を描いているとします。
『和絵具』の場合は「私は今赤を使っている、今は青を使っている。」としっかり認識していないと、
どんな色のバランスで水玉を描いているのか、判らなくなってしまいます。
下絵を作って確認しながら制作しないと結構大変です。
『和絵具』は焼成後初めてはっきり色が現れてくるので、
窯出しする時は、「わぁ〜きれい!」とわくわく楽しいのです。

尚絵具の成分については、日本では食品衛生法で厳しく基準が決められています。
制作した作品は、岐阜県セラミックス研究所で検査をしてもらっていますので、ご安心下さい。

廃業されてしまった絵具屋さんで購入した洋絵具です。
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九谷から買っている和絵具です。
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# by studio-tokuda | 2010-05-28 20:44 | 漆蒔上絵物語 | Comments(2)

展覧会のお知らせ  ーティアラと薔薇ー

もうすぐ6月、花嫁と薔薇が美しい季節ですね。二つ、展覧会のお知らせです。

6月2日〜8日まで、東京祐天寺にあるギャラリーcafe日向堂にて『ティアラ展』に参加します。
料理から企画まで、なんでもこなす元気印の店長中村さんから、
「ティアラつくってみない?」と声をかけていただき、
最初は「えっっ、焼き物で?」と思いましたが、つくってみたら楽しくて。
飾ってもよし、実際に使用することもできるティアラです。
自分では考えつかない作品をつくる機会をいただくと、発見があり勉強になり楽しいものです。
使い方もいろいろ工夫していただくと嬉しいです。

もう一つは仕事場の隣町での個展です。
この時期バラまつりを開催中の「花フェスタ記念公園」の入り口近く、
ギャラリー萬葉さんにて6月中一ヶ月間やっています。
漆蒔の作品も、バラに負けない様に初夏の色でつくってみました。
イングレイズドの作品、ボタンやアクセサリーもいろいろ並びます。
古民家の萬葉さんでは「とろろ御飯」や評判の「ロールケーキ」もいただけるようです。
この時期、公園の中はバラの海なんだそうです。
私は行ったことがないので、会期中に一度のぞいて見ようと思っています。

そんな二つの展覧会です。どうぞお越し下さい。
ティアラと薔薇!なんだか普段の私には縁のない?ロマンチックな響きです。
雨も考えようによってはとてもロマンチック!
そんな想いで梅雨時期をすごしたいものです。

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# by studio-tokuda | 2010-05-26 20:12 | お知らせ | Comments(2)

漆蒔上絵物語 その7 ー 漆は湿度で乾く

私の仕事場のある町は、日本一夏の暑い町と言われています。
少しずつですがデータを重ねて仕事をしていました。
季節は流れ、気温も湿度も変化していきます。
ある夏の暑い頃、漆蒔上絵を窯出ししました。ん、あれ、色がついて無いぞ!?
夏の暑さと湿度で、漆の乾燥が早まったのです。
気候気温の変化に合わせた漆の量と時間の調整が必要でした。

とにかく解らないなりに制作し失敗を繰り返すことで、
ほんの少しずつですが、指先で感じる漆の乾き具合や絵具の量など、
自分なりの方法が身体に染み込んでいくことを感じていました。 続く。


漆を塗って、絵具をまぶしたところです。こんなにぐちゃぐちゃ状態です。
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余分な漆と絵具を取り、少しきれいになったところです。
さらにめん棒や湿らせたガーゼなどで、余分な絵具をきれいにふきとります。
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おそうじに使っためん棒などです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 20:40 | Comments(0)

漆蒔上絵物語 その6 ー とにかくまずやってみる

適当に毎度お得意の感!のみで漆をオイルでゆるめて、とにかくまずは試してみました。
アブラ汗、冷や汗も流れますが、漆がたらたらと垂れまくります。
模様を描くはなから、垂れ広がりカタチになりません。
少し乾けばよいんじゃないか!と思い、時間差攻撃に戦法を変更。
チョークを用意して、漆をゆるめ始めた時間を机にメモし、データをとっていきました。続く。

漆とテレピンオイルです。
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ガラス板の上で、漆をテレピンでゆるめた状態です。
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漆が垂れることを利用した作品です。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 20:14 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その5 ー 漆は買ったけれど

さてやっと漆が見つかりました。さあ、まずは色見本の制作です。
竹紙(ちくしと読みます、竹でできた和紙。)で綿を包み、このてるてる坊主状のものに漆を付け、
表面にぼかす技法だけは実際に学校で経験済みでしたので、色見本はその技法でつくりました。
私には絵具そのものは作れないので、市販されている絵具の中で納得できる色を探すため、
最初にパレットの様な色見本作りが必要でした。
経験済みであったので、色見本は無事に焼け上がりました。

漆蒔上絵技法でぼかし以外について知っていることは、
「テレピンオイルで漆をゆるめて描いて、絵具をくっつける。」それだけでした。
どれくらいの量のオイルでどのくらいに漆をゆるめるのか?さっぱり判りません。
えいっ、あたって砕けろ!やるしかありません。
とても幸いなことに、私は漆にかぶれない体質でした。
でもここからがアブラ汗、冷や汗、漆までもがたらたらりの、悩みの始まりでした。続く。

色見本のいろいろです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 19:47 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)