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漆蒔上絵物語  その5 ー 漆は買ったけれど

さてやっと漆が見つかりました。さあ、まずは色見本の制作です。
竹紙(ちくしと読みます、竹でできた和紙。)で綿を包み、このてるてる坊主状のものに漆を付け、
表面にぼかす技法だけは実際に学校で経験済みでしたので、色見本はその技法でつくりました。
私には絵具そのものは作れないので、市販されている絵具の中で納得できる色を探すため、
最初にパレットの様な色見本作りが必要でした。
経験済みであったので、色見本は無事に焼け上がりました。

漆蒔上絵技法でぼかし以外について知っていることは、
「テレピンオイルで漆をゆるめて描いて、絵具をくっつける。」それだけでした。
どれくらいの量のオイルでどのくらいに漆をゆるめるのか?さっぱり判りません。
えいっ、あたって砕けろ!やるしかありません。
とても幸いなことに、私は漆にかぶれない体質でした。
でもここからがアブラ汗、冷や汗、漆までもがたらたらりの、悩みの始まりでした。続く。

色見本のいろいろです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-23 19:47 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

漆蒔上絵の特徴の巻

漆蒔上絵の特徴は、とにかく色が美しく発色するということです。
鮮やかな強い色はもちろん、淡い色もとっても鮮やかに発色してくれます。
漆をテレピンオイルでゆるめて塗ると、最初は筆跡がありますが、
しばらくすると水面の様に筆跡が無くなってきます。
画用紙に「水彩絵具をポタンとたらして、そのままそっと乾かした様な感じ・・。」
と言えばわかりやすいでしょうか。
そしてそのままの状態で半分乾かした漆に、粉の絵具をくっつけ焼く訳ですから、
その静かな水面状態のまま、色面になるのです。

ピッタリパッキリとした感じなのですが、少し濃淡もあり、
転写紙の均一なピッタリ感とは違う、かすかなゆらぎがあります。
(転写紙には転写紙のよさがもちろんあります。)
独特な発色の鮮やかさが、哀愁をおびているとでも言うのでしょうか?
皆さん、なんだかとても懐かしさを憶える感じだとおっしゃいます。
漆蒔の上絵にはそんな特徴、魅力があるのです。続く。

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# by studio-tokuda | 2010-05-20 23:09 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)

Studio TOKUDAのこと

仕事場が整い窯を制作&購入したりすると
みなさん『○○窯』というお名前をつけられます。
私も2001年に窯を購入しましたが
『○○窯』という呼び方はなんだかしっくりこなかったので
単純にStudio TOKUDAにしました。
別段名前など無くても良かったのですが、便宜上つけました。
そんなことで、働いているのは私一人です。
そして時々助けてくれる?
猫の手2本(東村山生まれ19歳ジジ猫、特技は爆睡!)です。




Studio TOKUDAのこと_d0156360_23494186.jpg
# by studio-tokuda | 2010-05-18 23:55 | プロフィール | Comments(2)

五月晴れ

一日60キロ運転しているので、この時期になると右腕のみ別人のようにこんがり焼けてきます。
今日はみごとによいお天気で、ドライブ日和でした。
道中の山々も萌え萌え〜〜っと、まるで悩み多き思春期の様だなと・・いつも思います。
美しいんですけどね。
注文仕事を待っていただいているので、GWからパツパツのスケジュールで生地制作。
昨日なんとか本焼きスタートできて、今月中はしばらく窯続きで体力勝負です。
明日は窯冷め待ちで、貴重なお休みになりそうです。

今日は久しぶりに明るいうちに家に戻れたので、
茄子のぬか漬けとささ身のごま焼きで、プシュツッ!と一杯おいしくいただきました。
ぬか漬けは何度か失敗した後、お料理上手の友人からぬか床を少しわけてもらって再トライし、
始めて成功しました。おいしいです。
スーパーにはもう小梅も出てましたから、こんどは梅酒作りです。
ぬか漬けと梅酒作りだけは、なんとか続けています。
明日は衣替えもしなくちゃな〜〜・・・。

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# by studio-tokuda | 2010-05-16 18:09 | つれづれ | Comments(0)

漆蒔上絵物語  その4 ー やっとみつけた

さぁ〜〜ど〜したらよいんでしょ。めげない私は再び前回のお店を訪問。
再び門外漢のお店の方を前に、とうとうと経過報告をする私。ほんとに親切なお店の方は、
「それならば、うちが漆を買っている漆屋さんに電話をかけてあげるから、
あなたが直接お聞きなさいよ。」と、電話をかけて下さいました。
う、嬉しぃ〜!電話の向こうの漆屋さんに再び説明をすると、
「一軒だけ漆を卸している焼き物作家さんがいらっしゃるから、
それを使ってみれば。」と素敵なお返事。

ああ〜〜やっとまともになってきた。ばんざ〜い!! その漆を購入。
さっそく再び色見本作りにトライ。結果、やっとみごとにきれいに、色見本が完成しました。
漆を探し始めてから、ほぼ1年が経っていました。

そしてちょっとおまけの話。
漆屋さんに電話を取り次いでくださった卸屋さんは、その後、
「うちが扱っている漆で、どんなものができているのか興味がある。」
と言って私の個展に来て下さり、作品を購入して下さいました。感謝。
そしてそれから何年かが経ち、漆もなくなりかけてきました。

そのころ漆作家さんと知り合うことができ、漆用の筆のことも知りたかったので、
その作家さんが購入している漆屋さんを紹介してもらい、訪ねました。
いろいろお話を伺い私のこともお話するうち、
なんと、以前伺った卸屋さんから電話を取り次いでいただいたご本人と判り、
「その電話のことはよく憶えているよ。」とにこやかにおっしゃっていただき、
涙ちょちょぎれそうな私でありました。

そのころから、ど〜も漆蒔の上絵なんてものは、今では誰もやっていない。
ただお一人、近隣のO市でやっていらっしゃる方がいる。という情報が判り始めてきました。
漆屋さんが「一軒だけ焼き物作家さんに漆を卸している。」とおっしゃった方が、
このO市の方であるのかは今でも判りませんが、この方にも感謝です。まだまだ続きます。

塗料卸屋さんを紹介してくれた、木工作家の松本寛司君とのコラボユニット
:(コロン)の作品、バターケースです。
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# by studio-tokuda | 2010-05-12 18:40 | 漆蒔上絵物語 | Comments(0)